職場検診、地域検診の普及により高脂血症を指摘される機会も多く,また生活習慣病として重要な病気であります。血液の中のコレステロール,中性脂肪(トリグリセライド)が増加した状態を高脂血症と言い生活習慣病の一つで症状に乏しくほとんど無症状に経過し知らず知らずの内に動脈硬化症を起こし虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞),脳卒中(脳梗塞,脳出血,くも膜下出血)高血圧の原因となる危険な病気であります。
高脂血症の種類と病型
糖尿病,甲状腺機能低下症,ネフローゼ症候群,妊娠,薬物(経口避妊薬,ステロイドホルモン)などの病気とか状態により起こる2次性高脂血症とそのような異常がなく脂質代謝異常により起こる1次性高脂血症があります。
血液中でコレステロール,トリグリセライドはアポ蛋白という蛋白と結合してリボ蛋白として存在しています。その中でどのリポ蛋白が増加しているかでT,
Ua, Ub, V, W, X型に分類されます。
高脂血症の症状と診断
症状に乏しく無症状に経過するのが大部分ですが、角膜輪(目の黒めの周囲に白い輪ができる)、皮膚症状として黄色腫(T型,
及びX型でしばしば見られる丘疹状黄色腫,家族性高コレステロール血症ではアキレス腱,手指の伸側腱に脂肪が沈着する腱黄色腫)が見られます。正確な診断は12時間絶食後の血液の中のコレステロール220mg/dl,トリグリセライド150mg/dl以上の場合に高脂血症と診断されます。
その他にLDL−コレステロール(低比重リボ蛋白)140mg/dl以上の場合も診断の指標として用いられています。
鈴木 内科医院
院長 鈴木 潤
高脂血症について