フッ素と虫歯予防について
小滝歯科医院
院長 小滝正人
大正11年に西那須野で初めて歯科医院を開業して以来、祖父、父、小生と三代にわたり皆様と歯科医療でかかわってまいりました。
今回はう蝕予防におけるフッ化物の応用についてお話したいと思います。
@ フッ素の虫歯予防メカニズム
数年前、芸能人は歯が命というテレビコマーシャルがながれていた。その際、皆さんもアパタイト入りの歯磨き剤は虫歯予防にいいんだなと、感じられていたと思います。従来は、フッ素を歯面に塗るとアパタイトができ、酸に強い歯になり虫歯ができにくくなると考えられていました。しかし、アパタイトで、できているサメの歯が酸におかされ虫歯になることや、歯の表面にフッ素が残らない等いろいろな事わかってきました。それで、今日ではフッ素は口の中に入ると唾液や歯コウを介して、口の中の酸性を弱め、又、酸により溶けだしたカルシウムやリンなどのミネラルを歯の表面に最沈殿させ、虫歯になりにくくするというような考えかたになってきました。
A フッ素の応用
フッ素の応用はホームケア(家庭内でおこなうもの)、プロケア(歯科医院でおこなうもの)、パブリックケア(公共事業としておこなうもの)の3っに分類される。パブリックケアとは今度、西方村で行われる事になるであろう水道水へのフッ素の添加である。欧米ではこれが主流である。プロケアは言うまでもなく、歯科医院又は学校などで行うフッ素塗布である。
ここでは、フッ素のホームケアにおける応用について少し詳しくお話します。ホームケアとは、フッ化物配合歯磨剤(歯科医院専売)によるブラッシングで行う方法であります。歯磨剤には、通常フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化第一スズ等が配合されており練状、ゲル、ソフトペースト、フォーム、液状などいろいろな剤型な物があります。
使用方法
1) ポストブラッシング:通状のブラッシング後に適量を歯ぶらしにとり、歯面に伸ばすように磨き、その後洗口せずに唾液を吐き出し、30分以上飲食しない。
2) シングルブラッシング:通常のブラッシング時に子供で0.3g中学生以上で0.5g以上を歯ブラシにとり、3分程度みがく。ブラッシングが終了したら、およそ25mlの水(子供の場合15ml程度)で3から4秒間の洗口を2から3回で終了。(参考:0.5gの量とは大人用の歯ブラシの毛先の半分程度。)
歯磨剤の商品名:デントチェクアップ(成人用と子供用)、デントチェクアップフォーム(ポストブラッシングも使用可)、キャナリーナ、プロスペック、バトラーデンタルケアペーストなどがある。
フッ素濃度は導入用として100ppmF、通常は900ppmF以上が適している。
使用に際しては、歯科医院の先生とよく相談してください。